1. 鳥貴族フランチャイズとは?
1-1. 鳥貴族の概要とブランド力
鳥貴族は、日本全国に店舗を展開する人気の焼き鳥チェーン店です。その魅力は、高品質な焼き鳥をリーズナブルな価格で提供する点にあります。鳥貴族は、独自の調理法と厳選された食材を使用し、お客様に満足感を与える料理を提供しています。また、店舗の雰囲気も家庭的でありながらスタイリッシュで、多くの客層に支持されています。このようなブランド力を背景に、鳥貴族はフランチャイズビジネスを展開し、多くのオーナーをサポートしています。
1-2. 鳥貴族フランチャイズの魅力
鳥貴族フランチャイズの魅力は、その安定したブランド力と集客力にあります。フランチャイズオーナーは、既存のブランド力を活用し、開業初期から安定した集客が見込めます。また、鳥貴族本部からのサポート体制も充実しており、経営初心者でも安心して運営ができる環境が整っています。さらに、フランチャイズオーナー同士の交流や情報共有の場も提供されており、成功事例やノウハウを学ぶことができます。これらの点が、鳥貴族フランチャイズの大きな魅力となっています。
1-3. 鳥貴族フランチャイズの成功事例
鳥貴族フランチャイズの成功事例として、多くのオーナーが挙げられます。例えば、地方都市での開業に成功し、短期間で売上を大幅に伸ばしたケースや、元々飲食業界未経験のオーナーが本部のサポートを受けながら順調に店舗運営を行っているケースなどがあります。これらの成功事例は、鳥貴族フランチャイズの可能性と魅力を示すものであり、新たなオーナーの参考になります。また、成功したオーナーは、自身の経験を共有することで、他のオーナーのサポートにも積極的に関わっています。
鳥貴族のフランチャイズ制度「カムレード(TCC)」とは?
鳥貴族では一般的なフランチャイズ(FC)制度ではなく、「カムレード(TCC)」という独自の制度を採用しています。
カムレードの特徴
- 加盟金・ロイヤリティーが低い
- 加盟金:50万円
- 毎月のロイヤリティー:5万円(定額制)
- 社員・元社員のみがオーナーになれる
- 外部の一般応募者は加盟不可
- 鳥貴族の理念や経営方針を理解した人だけがオーナーに
- 独立支援制度を採用
- 鳥貴族での勤務経験を積んだ後にオーナーになれる
フランチャイズの基本要素
フランチャイズ経営では、一般的に以下の要素が関係します。
1. 加盟金とは?
- フランチャイズ本部に支払う初期費用
- 商標・サービスマーク・マニュアル・店舗デザインなどの使用権を得る
- 一般的な相場
- 小規模店舗型:100万円
- 通常の店舗型:300万円
2. ロイヤリティーとは?
- フランチャイズ加盟店が本部に支払う継続費
- 2つの方式
- 売上歩合方式:売上の2~5%を本部に支払う
- 定額方式:毎月一定額を支払う
- 鳥貴族のロイヤリティーは**定額方式(5万円/月)**を採用
鳥貴族の独立開業支援制度
カムレード制度は、一般的なフランチャイズとは異なる「独立開業支援制度」とも言えます。
独立支援制度のポイント
- 新規加盟者は募集しない
- すでに鳥貴族で働いている社員・元社員のみ対象
- 経営者の質を確保
- 一般のフランチャイズとは異なり、事前に鳥貴族での経験を積んだ人だけがオーナーになれる
- オーナーの質を担保
- 十分な教育と指導を受けた社員が独立するため、店舗運営の質が高い
実際の展開
- 2018年時点で14人のオーナーが246店舗を経営
- そのうち8人が元社員
鳥貴族がフランチャイズ加盟店を受け付けない理由
鳥貴族では外部からのフランチャイズ加盟店募集を行っていません。その理由は以下の2つです。
1. 企業理念を守るため
- 社員・元社員なら企業理念を理解しやすい
- 鳥貴族の経営方針・価格設定・品質管理を熟知している
- 本部との方針のズレが生じにくい
2. オーナーの教育ができる
- 経営者育成の徹底
- 未経験のオーナーが経営不振やトラブルを起こすリスクを回避
- 独立を希望する社員には、数年かけてしっかり教育
- リスク回避
- オーナーになれなくても社員として働き続けられる
鳥貴族の経営理念
鳥貴族では、以下の2つを特に重視しています。
1. 価格設定のこだわり
- 全品298円の統一価格
- 原価率が高いメニューでも同一価格
- **「マージンミックス」**の考え方を採用し、全体の利益を安定させる
2. 品質管理の徹底
- 国産食材を使用
- 焼き鳥は店舗で一本一本串打ち
- 低価格ながら高品質を維持
まとめ
鳥貴族のフランチャイズ制度「カムレード(TCC)」は、一般的なフランチャイズとは異なる独自のシステムを採用しています。
加盟条件
- 鳥貴族の社員・元社員のみがオーナーになれる
- 一般のフランチャイズ募集はしていない
メリット
- 加盟金・ロイヤリティーが低い(50万円・月5万円)
- 企業理念を理解した人だけが運営するため、品質・経営方針がブレない
鳥貴族で独立する方法
- まずは社員として働き、独立支援制度の対象になることが必要
鳥貴族でオーナーを目指すには、社員として経験を積むことが必須!
2. 鳥貴族フランチャイズへの加盟方法
2-1. フランチャイズに加盟するメリット
鳥貴族フランチャイズに加盟するメリットは多岐にわたります。まず、ブランド力を活かした集客力が挙げられます。新規開業時でも、既存のブランド知名度を活用することで、集客のハードルが低くなります。また、本部からのサポート体制も充実しており、経営ノウハウやマーケティング支援、店舗運営に必要な教育が提供されます。さらに、フランチャイズオーナー同士のネットワークが強固であり、情報共有や相談がしやすい環境が整っています。これにより、初めての開業でも安心して運営が可能となります。
2-2. 鳥貴族フランチャイズ加盟のステップ
鳥貴族フランチャイズへの加盟ステップは明確です。まず、興味を持った方は本部への問い合わせを行います。その後、説明会に参加し、フランチャイズの概要や条件を詳しく理解します。次に、具体的な開業プランを本部と共に策定し、契約に至ります。契約後は、本部の指導の下、店舗の立地選定や内装工事、スタッフの採用・教育が行われます。開業準備が整った後、グランドオープンを迎えます。開業後も本部からの継続的なサポートが受けられ、運営に関するアドバイスやマーケティング支援が提供されます。
2-3. 加盟条件と必要なスキル
鳥貴族フランチャイズに加盟するためには、いくつかの条件とスキルが必要です。まず、加盟希望者は一定の資金を準備する必要があります。初期投資や運転資金を含めた資金計画が求められます。また、飲食業界での経験は必須ではありませんが、経営者としての意識や基本的なビジネススキルは重要です。さらに、地域社会との関わりやお客様へのサービス精神が求められます。これらの条件を満たすことで、鳥貴族フランチャイズとしての成功への道が開けます。本部は、必要なスキルや知識の習得を支援するための研修プログラムを提供しています。
株式会社グラッドの運営について
企業理念
- 人を喜ばせることで、自分も幸せになれる
- 社会から必要とされ、愛される会社を目指す
事業概要
1. 鳥貴族カムレード(FC)事業
- 運営店舗数:22店舗(2024年4月現在)
- 関西:15店舗
- 関東:5店舗
- 四国:2店舗
- 理念:「焼鳥で世の中を明るくする」
- お客様の喜びを自分の喜びとし、従業員も幸せを感じられる職場づくりを実践
- 鳥貴族全638店舗中、サービス品質第1位を獲得(2023年度実績)
- MW(覆面調査サービス)による調査で認定
2. 貸別荘事業
- 事業展開エリア
- 淡路島西海岸:「MARINE BASE AWAJI」
- 淡路島東海岸:「YURA de HOUSE」
- 事業の目的
- コロナ禍での飲食業界の逆境を乗り越えるための新規事業
- 社員の福利厚生にも活用し、従業員満足度の向上を目指す
3. BAR事業
- 特徴
- ノンアルコールでも楽しめる空間
- 雑談や悩み相談など、憩いの場として利用可能
- BAR未経験者でも気軽に利用できる
- 社員のキャリアの幅を広げ、自由な働き方をサポート
社内制度・評価システム
1. 福利厚生の向上
- 従業員満足度の向上に注力
- 新規事業を活用したキャリアの選択肢を拡大
2. 社内評価制度
- 17段階評価システムを採用
- 小さな成長でもランクアップを実感できる仕組み
3. 初期費用と収益モデル
3-1. 鳥貴族フランチャイズの初期費用詳細
鳥貴族フランチャイズの初期費用は、主に店舗の立地や規模によって異なります。一般的な初期費用には、加盟金、保証金、内装工事費、設備投資、開業前の研修費用などが含まれます。具体的な金額は、本部との協議や見積もりに基づいて決定されますが、おおよその目安として数百万円から数千万円程度が必要となります。これに加え、運転資金として一定の余裕を持つことが推奨されます。本部は、詳細な資金計画を立てるためのサポートを提供し、資金調達のアドバイスも行います。
3-2. フランチャイズでの収益モデル
鳥貴族フランチャイズの収益モデルは、安定した収入を見込むことができます。収益は主に売上高から得られ、これには飲食物の販売価格や客単価、来店客数が影響します。店舗運営においては、コスト管理が重要であり、仕入れコストや人件費、光熱費などの経費を適切に管理することで、収益を最大化することが可能です。鳥貴族本部は、効率的な運営方法やコスト削減のノウハウを提供し、フランチャイズオーナーが安定した収益を確保できるようサポートします。
3-3. 利益率と収支シミュレーション
鳥貴族フランチャイズの利益率は、経営状況や立地条件によって異なりますが、一般的には健全な利益率を維持することが可能です。利益率を高めるためには、売上の拡大とコスト削減が鍵となります。本部は、収支シミュレーションを通じて、具体的な収益予測を提供し、オーナーが経営計画を立てる際の参考となります。シミュレーションでは、初期投資の回収期間や月次の収支予測、利益率の改善策などが示されます。これにより、オーナーは現実的な経営戦略を策定し、安定した店舗運営を目指すことができます。
株式会社グラッドについて
1. 企業理念(OUR VISION)
- 人を喜ばせることで、自分も幸せになれる
- 社会に必要とされ、愛される会社を目指す
- 新規事業(貸別荘・BAR)を開始し、さらなる事業拡大へ
- 社員の福利厚生向上・キャリアの幅の拡大に注力
2. 鳥貴族カムレード(FC)としての使命(OUR MISSION)
- 「永遠の挑戦・感謝・奉仕」を基本に企業活動を展開
- 飲食業を通じて社会貢献し、企業・従業員の社会的地位向上を目指す
- 社会に必要とされ、愛される企業を継続的に実現
3. 代表挨拶(GREETING)
- 社員全員が夢を持ち、それに向かって挑戦できる環境を提供
- 代表者の経験
- 新婚旅行で訪れたハワイの快適さに感銘を受け、「将来はここに住む」と決意
- 18年間のサラリーマン勤めの後、鳥貴族のFC開業を実現
- しかし半年後にガンが発覚し、余命2ヶ月の宣告を受ける
- 3回の手術を経て奇跡的に生還、「人を喜ばせたい」という思いから社名を「Glad(喜び)」に決定
- 「大好きな仕事で、大好きな場所に店を持ちたい」という夢を叶え、ハワイへ焼鳥レストランを出店
- 現在は淡路島への新規事業進出を計画
4. 企業情報(INFORMATION)
- 会社名:株式会社グラッド
- 法人番号:2120001160795(国税庁・経済産業省)
- 代表者:代表取締役 松本 健志
- 設立:2004年12月28日
- 資本金:3,000,000円
- 従業員数(2024年4月1日現在)
- 社員:39名
- アルバイト・パート:496名
- 本社所在地:〒556-0020 大阪市浪速区立葉1-2-12-2F
- 東京事務所:〒116-0001 東京都荒川区町屋3-1-14-2F
- 事業内容
- 鳥貴族カムレード(FC)経営
- 貸別荘事業
- BAR事業
- 電話:06-6562-1110
- FAX:06-6562-1105
- 適格請求書発行事業者番号:T2120001160795
5. 沿革(HISTORY)
創業から成長の歩み
- 創業期
- 東大阪市瓢箪山にて鳥貴族瓢箪山店を個人開業
- 東大阪市新石切に2店舗目「新石切店」OPEN
- 2004年12月28日 有限会社グラッド設立
- 3店舗目「谷町4丁目店」、4店舗目「小阪店」OPEN
- 小阪店横に本社事務所を開設
- 法人化と事業拡大
- 2007年7月30日 株式会社グラッドに商号変更
- 5店舗目「横堤店」OPEN
- 本社を東大阪市長堂へ移転
- 石橋店・池田店OPEN
- ハワイに “Glad Hawaii Co; Ltd.” 設立(ハワイ事業準備開始)
- 川西能勢口店・塚口店・長瀬駅前店OPEN
- 本社を大阪市浪速区へ移転
- 若江岩田店・塚口2号店・北野田店OPEN
- 海外進出と成長
- 2012年1月22日 ハワイ・ホノルル「YAKITORI Glad」1号店OPEN
- 初芝店OPEN
- 瓢箪山店が移転リニューアルOPEN
- 関東エリア進出
- 関東1号店「綾瀬店」OPEN
- 関東2号店「町屋店」OPEN
- 大塚北口店OPEN
- グラッド設立10周年
- 石橋店増床(86席→109席へ)
- 全国展開と新規事業の拡大
- 関東5店舗目・グラッド20店舗目「金町南口店」OPEN
- 埼玉県初出店「草加西口店」OPEN
- 東生駒店OPEN
- 東京事務所を北千住へ移転
- 八戸ノ里店OPEN
- オリジナル事業第1弾 BAR「ぐらっど」OPEN
- 五反野店契約満了のため閉店
- 淡路島貸別荘事業第1弾「Marine Base Awaji」OPEN
- 四国初進出「徳島両国橋店」OPEN
- 淡路島貸別荘事業「YURA de HOUSE」運営開始
まとめ
株式会社グラッドは、鳥貴族カムレード(FC)事業を軸に、新たな挑戦を続けています。
- 飲食業を通じた社会貢献を目指す
- 社員が夢を持ち、実現できる環境を提供
- ハワイ・淡路島など国内外への事業展開を加速
今後も、挑戦し続ける企業として成長を続けます!
4. フランチャイズ加盟後の運営ポイント
4-1. 日々の運営と管理方法
鳥貴族フランチャイズの運営において、日々の管理は非常に重要です。店舗の清潔さやスタッフの教育、食材の品質管理など、細かな点に気を配ることで、お客様の満足度を高めることができます。さらに、売上管理や在庫管理も効率的に行うことが求められます。鳥貴族本部は、これらの運営管理に関するマニュアルやツールを提供し、オーナーがスムーズに店舗運営を行えるようサポートします。また、定期的な店舗視察やフィードバックを通じて、運営の改善点を見つけ出し、より良い店舗運営を実現します。
4-2. フランチャイズ本部からのサポート内容
鳥貴族フランチャイズ本部は、オーナーに対して多岐にわたるサポートを提供しています。開業前の研修から始まり、開業後の運営支援、マーケティングサポート、問題解決のためのコンサルティングなど、様々な面でオーナーをサポートします。特に、新メニューの開発や季節ごとのプロモーション活動に関する支援は、店舗の集客力を高めるために非常に有益です。また、フランチャイズ本部は、定期的なオーナー向けの研修やセミナーを開催し、最新の経営ノウハウやトレンドを共有する機会を提供しています。
4-3. 経営リスクとその対策
フランチャイズ経営には一定のリスクが伴いますが、適切な対策を講じることでリスクを最小限に抑えることが可能です。例えば、経済状況の変動や競合店の出現、スタッフの退職など、様々なリスクが考えられます。鳥貴族本部は、これらのリスクに対して事前に対応策を講じるためのアドバイスを提供します。具体的には、経営状況のモニタリングやスタッフの採用・教育支援、マーケティング戦略の見直しなどが含まれます。これにより、オーナーはリスクを予測し、迅速に対応することで、安定した経営を維持することができます。
株式会社鳥貴族 代表取締役社長 大倉 忠司 インタビュー
1. 大倉忠司の経営哲学
「デフレだから低価格にしたのではなく、大衆市場を開拓した」
- 低価格でも高品質な焼鳥を提供することを追求
- 「焼鳥をより大衆のものにしたい」という想いから280円均一の価格設定を実施
- 流通革命を起こしたダイエーに着想を得て、大量仕入れによるコストダウンを実現
2. 鳥貴族の成功要因
(1) 焼鳥専門の単一メニューにこだわる
- 仕入れコストのスケールメリットを活かす
- キッチン設計をシンプル化し、店舗のオペレーションを効率化
- 店内調理を実施し、作りたての味を提供することで顧客満足度を向上
(2) 経営理念の浸透による社員の定着
- 「たかが焼鳥屋で世の中を変えたい」という理念を社員に浸透
- 休みの日に社員が鳥貴族に来店し、楽しんでいる姿が特徴的
- 「みんなの会社」という意識を持ち、IPOによってさらに公正な経営を実施
3. 鳥貴族の成長戦略
(1) 国内出店の拡大
- 2016年時点で約500店舗を展開
- 2017年までにさらに100店舗追加し、2021年までに東名阪エリアで1,000店舗達成を目指す
- 最終的に国内2,000店舗を展開することが目標
(2) 海外展開
- 進出国は未定だが、単発出店ではなくチェーン展開を目指す
- 焼鳥文化を世界に広げることを視野に入れる
4. 経営者へのメッセージ
- 経営者はプラス思考を持つことが重要
- 「消費税が上がったから」「少子化が進んでいるから」と他責にするのではなく、成長できる要因を探すことが大切
- 鳥貴族の理念「たかが焼鳥屋、されど焼鳥屋」を信じて挑戦し続ける
5. 大倉忠司(おおくら ただし)プロフィール
- 1960年2月生まれ(大阪府出身)
- 高校卒業後、調理師専門学校を経て大手ホテルチェーンにウェイターとして勤務
- 1982年 焼鳥店に転職し、飲食業界の経験を積む
- 1985年 東大阪市に「鳥貴族」1号店をオープン
- 1986年 株式会社イターナルサービス(現:株式会社鳥貴族)を設立し、代表取締役社長に就任
- 2014年 ジャスダック上場
- 2015年 東証2部、2016年 東証1部に上場
6. 株式会社鳥貴族 企業情報
- 設立:1986年9月
- 資本金:14億8,868万5,125円
- 売上高:245億900万円(2016年7月期)
- 従業員数:601名(平均臨時雇用者数2,812名)
- 事業内容:「鳥貴族」の営業とカムレードチェーン事業
- 公式サイト:鳥貴族公式サイト
まとめ
大倉忠司氏は、単なるデフレ時代の低価格戦略ではなく、「焼鳥を大衆市場に広める」という志のもとでビジネスを展開。
焼鳥専門の単一メニューにこだわり、スケールメリットを活かした運営を行うことで、他の飲食チェーンとは一線を画す成功を収めている。
さらに、理念を浸透させ、社員が誇りを持って働ける環境づくりにも注力。今後は1,000店舗達成、さらには海外展開を視野に入れている。
5. 他のフランチャイズとの比較
5-1. 他の飲食フランチャイズとの違い
鳥貴族フランチャイズは、他の飲食フランチャイズと比較して、いくつかの特徴があります。まず、焼き鳥という日本の伝統的な食文化に根ざした商品提供を行っている点が挙げられます。これにより、幅広い年齢層や性別を問わず、多くのお客様に支持されています。また、リーズナブルな価格設定と高品質な食材を使用したメニューが特徴であり、競合他社との差別化が図られています。さらに、店舗の雰囲気やサービスの質も他のフランチャイズとは異なり、独自のブランド力を持っています。
5-2. 鳥貴族フランチャイズの優位性
鳥貴族フランチャイズの優位性は、その強固なブランド力とサポート体制にあります。フランチャイズオーナーは、開業初期から安定した集客を見込めるため、経営リスクが低減されます。また、本部からの継続的な支援により、経営初心者でも安心して店舗運営が可能です。さらに、鳥貴族は定期的に新メニューやプロモーションを展開し、常に顧客の興味を引き続ける努力を行っています。これにより、リピーターの獲得と新規顧客の開拓が容易となり、長期的な経営の安定性が確保されます。
鳥貴族の成功の秘密と未来戦略
1. 鳥貴族の業態の特徴
- 1985年に大阪で創業し、現在約600店舗を展開
- 全品298円(税抜)均一価格を採用
- 低価格・高価値をモットーに、若者からシニアまで幅広い顧客層を獲得
- 現在も「鳥貴族」単一ブランドで展開し、他業態への進出予定はなし
2. 大倉忠司の飲食業界への歩み
(1) 高校時代の飲食店アルバイトがきっかけ
- 高校2・3年生時にビアガーデンでアルバイトを経験
- お客様との会話や雰囲気を楽しみ、「飲食業界で楽しい人生を送れる」と確信
- 店長に認められ、2年目には焼き鳥担当に抜擢
(2) 調理師専門学校への進学
- 両親に相談し、調理師免許を取得
- 「コック」ではなく、幅広い料理を学ぶために進学
(3) イタリアンレストランへの就職
- 専門学校卒業後、大阪のシティホテル内イタリアンレストランに就職
- 3年間勤務し、飲食業界での基礎を学ぶ
3. 焼鳥業界への転職と独立
(1) 焼鳥店への転職のきっかけ
- 自宅近くの焼鳥チェーン店に通い、店長と親しくなる
- 店長が独立し、新店を開業すると「手伝ってほしい」と誘われる
- 半年間の誘いの末、「大きなチェーンを作りたい」という店長の夢に惚れ、転職を決意
(2) 焼鳥店での経験と独立への決意
- 3年間勤務し、ナンバー2として7店舗の展開をサポート
- 25歳を前にして独立を決意し、店長に報告
4. 鳥貴族創業と「均一価格」戦略
(1) 鳥貴族1号店のオープン
- 1985年、東大阪の近鉄俊徳道駅近くに1号店を開業
- 結婚・子どもの誕生と同時期にオープンし、成功を確信
- しかし、1年間赤字が続き、経営に苦しむ
(2) 均一価格の導入と成功
- 打開策として「250円均一価格」を導入
- 顧客に支持され、売上が安定
- 2号店は居酒屋として開業し、好調なスタートを切るも、3号店で立地ミスにより苦戦
- 鳥貴族1号店の売上が上昇し、2号店、3号店と拡大
- 最終的に「全店舗鳥貴族で統一」と決断
(3) 均一価格の発想の原点
- 独立前から通っていた炉端焼き屋の影響
- 「安くて全品同じ価格」という魅力に気づき、アイデアを温めていた
- 赤字経営の打開策として「均一価格」の導入を決断
5. 鳥貴族独自の「カムレードチェーン」
(1) カムレードチェーンとは?
- フランチャイズ(FC)と異なり、外部の加盟希望者を受け付けない
- 社員が独立して加盟する仕組み
- 「同志」を意味する「カムレード」という名称を採用
(2) カムレードチェーンの展開
- 5号店目が初の独立加盟店となる
- 現在の加盟社数は15社
- 全600店舗のうち4割が加盟店、6割が直営店
- 加盟店の平均運営店舗数は10店舗以上、最大加盟店は70店舗超
- 加盟金・ロイヤリティを低く設定し、多店舗展開しやすいモデルを構築
6. 鳥貴族の価格戦略
(1) 298円均一価格の持続性
- 今後も298円均一で可能な限り継続
- 物価上昇やインフレが進んだ場合、適宜対応を検討
(2) 競合の存在と意識
- 類似業態の競合店は意識せず、自社の方向性を堅持
- 対抗策ではなく、「鳥貴族のあるべき姿」を追求
(3) コストコントロールの工夫
- スケールメリットを最大限活用し、低価格で高価値を提供
- 効率化を推進し、飲食業界の生産性向上を目指す
- 自動化を積極的に導入し、働く人の負担を軽減
(4) 店舗調理へのこだわり
- セントラルキッチンを採用せず、全て店舗で調理
- 美味しさを最優先し、店舗での串打ちを継続
7. 鳥貴族の未来戦略
(1) 1,000店舗達成計画
- 2021年7月期までに1,000店舗を達成する目標
- 国内展開をさらに進め、地方都市への進出も視野に
- 最終的に2,000店舗展開を目指す
(2) 海外展開
- 欧米市場への進出を計画
- 外食市場が成熟し、マーケットの大きい国をターゲットに
- 単発の出店ではなく、チェーン展開を視野に入れる
まとめ
- 鳥貴族は「298円均一価格」と「カムレードチェーン」を軸に独自の成長を遂げてきた
- 低価格路線ながら高品質を維持し、効率化とスケールメリットを活かして安定経営を実現
- 今後は1,000店舗達成後に2,000店舗を目指し、さらに海外進出も視野に入れる
- **「たかが焼鳥屋、されど焼鳥屋」**という理念のもと、飲食業界での新たな挑戦を続ける
6. 鳥貴族フランチャイズの契約期間と展開地域
6-1. 契約期間と更新の条件
鳥貴族フランチャイズの契約期間は、一般的に5年から10年となっています。契約期間中は、本部のサポートを受けながら店舗運営を行うことができます。契約の更新については、オーナーと本部との協議の上、条件が満たされている場合に更新が可能です。更新の際には、店舗の経営状況や顧客満足度、オーナーの経営意識などが評価されます。また、更新に伴う条件や費用についても事前に確認しておくことが重要です。本部は、オーナーが安心して契約更新できるよう、必要な情報を提供しサポートを行います。
6-2. 現在の展開地域と今後の計画
鳥貴族フランチャイズは、全国各地に展開しており、都市部から地方まで幅広く店舗を構えています。特に都市部では、高い集客力を持ち、多くの店舗が繁盛しています。今後の展開計画としては、新たな地域への進出や既存地域での店舗数の拡大が予定されています。また、海外展開も視野に入れており、日本国内だけでなく、海外市場でもブランド力を発揮する計画があります。本部は、地域特性や市場動向を考慮した展開戦略を策定し、フランチャイズオーナーと共に成長を目指しています。
鳥貴族の成長戦略と未来展望
1. 2024年7月期の決算結果
- 売上高:419億円(前年同期比+25.3%)
- 営業利益:32億円(前年同期比2.3倍)
- 過去最高益を記録
- コロナ禍の影響や仕入れコストの上昇から回復
- 忘新年会・歓送迎会需要の回復が業績を後押し
2. 価格改定と集客力の向上
(1) 2024年5月、3年連続の値上げを実施
- 全品370円均一(税込)に改定
- それでも依然として「安い」と感じる価格帯を維持
- 値上げ後も客数減少はなし
(2) 既存店の客数増加
- 前期比+20.2%(2024年7月期)
- 2024年8月も前年同月比+10.3%の増加
- 居酒屋業界全体の需要回復が遅れる中、圧倒的な集客力を発揮
(3) 期間限定キャンペーンが好調
- 2月以降に実施した新メニューとドリンクの組み合わせキャンペーン
- 「鶏はらみの鉄板焼き」×「翠ジントニック」など
- 一部商品は予定より早く完売するなど高評価
3. 利益率向上の要因
- 値上げによる売上・利益の拡大
- 原材料価格の上昇を上回る収益確保
- 販管費の抑制により大幅増益を達成
4. 2027年までの中期経営計画
(1) 売上・利益目標
- 2027年7月期目標:
- 売上高600億円(+180億円)
- 営業利益60億円(+28億円)
- 過去にないスピードでの成長を計画
(2) 重点施策
- 国内外での店舗展開を加速
- 年間50店舗ペースでの新規出店
5. 2030年に向けた成長戦略
(1) 国内1,000店舗を目指す
- 未進出地域への展開を強化
- 都市部以外のエリアにも積極出店
(2) 海外展開を本格化
- 海外店舗比率を25%以上に拡大
- 「焼き鳥を世界言語にする」というビジョンを掲げ、グローバル展開を推進
(3) グループ全体で2,000店舗を目指す
- 国内外の市場を開拓し、さらなる拡大を図る
まとめ
- 値上げ後も客数は増加し、過去最高益を達成
- 低価格・高品質のブランド価値を維持しながら成長
- 国内1,000店舗、海外25%以上の展開を視野に入れ、世界進出を加速
- 2030年にはグループ2,000店舗を目標に、鳥貴族のさらなる成長が期待される
7. フランチャイズオーナーの声
7-1. 実際のオーナーからのフィードバック
鳥貴族フランチャイズオーナーからのフィードバックは、非常に参考になります。多くのオーナーが、本部からのサポートに満足しており、経営の安定性を実感しています。例えば、新規開業時のサポートやマーケティング支援、経営ノウハウの提供など、多岐にわたるサポートが評価されています。また、オーナー同士の交流も盛んであり、情報共有や助け合いが行われています。これにより、個々のオーナーが抱える課題や悩みを解決するためのアドバイスやサポートが得られ、安心して経営を続けることができます。
7-2. 成功例と失敗例から学ぶポイント
鳥貴族フランチャイズの成功例と失敗例から学ぶことは多くあります。成功例としては、立地選定やマーケティング戦略、スタッフ教育に力を入れたオーナーが挙げられます。これにより、安定した集客と高い顧客満足度を実現しています。一方、失敗例としては、経営管理の不徹底やコスト管理の甘さが原因で経営がうまくいかなかったケースがあります。これらの事例から学ぶことで、フランチャイズオーナーは自身の経営に活かすことができます。本部は、成功例や失敗例を共有し、オーナーの成長をサポートしています。
鳥貴族の経営戦略と成功の秘訣
1. 追求するのは低価格ではなく、コストパフォーマンス
鳥貴族は単に安い価格を提供するのではなく、「価格以上の価値」を顧客に提供することを追求しています。
2. 差別化戦略
(1) 圧倒的な低価格「全品328円(税込360円)」
- 低価格ながら高品質を実現
- サラリーマン・学生・高齢者まで幅広い層を取り込み、集客力を向上
- この価格帯を実現できる規模の居酒屋チェーンは他にない
(2) 原価率50%以上の商品も提供
- 一般的な居酒屋の原価率は30%前後だが、鳥貴族は50%以上のメニューもある
- 価格を安く設定しながらも、味とボリュームを両立
- 「安いのに美味しい」という価値を提供することで、競争力を強化
(3) 独自のビジネスモデルの構築
- 単なる低価格競争ではなく、低価格と高品質を両立
- リーマンショック後に多くの企業が低価格ブランドを模倣したが、ほとんどが撤退
- 35年以上かけて磨き上げたビジネスモデルが、持続可能な強みを生み出している
3. 低価格を支える仕組み
(1) 「選択と集中」による合理化
- 単一ブランド戦略を採用し、効率化を追求
- 食材の種類を絞り、大量発注で仕入れコストを削減
- 店舗オペレーションを統一し、スタッフのスキル習得を迅速化
- 全てを鳥貴族ブランドに集中することで、生産性を最大化
(2) 出店戦略によるコスト削減
- ビルの地下・2階以上の物件を活用し、賃料を削減
- 出店エリアを関東・関西・東海の都市部に限定し、ブランド認知を強化
- 配送ルートの効率化により物流コストを最適化
(3) 科学的アプローチによる店舗運営の最適化
- 厨房にITシステムを導入し、オーダーの提供順序を最適化
- タッチパネル式オーダーシステムを導入し、業務効率を向上
- キッチンからホールまでのオペレーションを検証し、無駄を削減
4. 高品質を支える仕組み
(1) 全商品100%国産
- 2014年より「国産国消」をテーマに掲げ、食材の国産化を推進
- 2016年10月には、食品表示法に基づく国産基準を完全達成
- 日本の農業を支え、一次産業の活性化にも貢献
(2) 1本1本、店内で手づくり
- セントラルキッチンを採用せず、店舗で仕込み・焼き上げ
- 鶏肉は劣化が早いため、その日に必要な分だけを毎日仕込む
- 非効率でも「焼鳥専門店」としての品質を守るために徹底
(3) タレ専用の自社工場を設置
- 一般的なチェーン店とは異なり、業務用食材メーカーに依存しない
- 大阪本社に専用工場を設け、毎日全国の店舗へタレを供給
- 保存料・添加物を一切使用せず、丸鶏・野菜・果物などの生食材のみを使用
- 全国どの店舗でも同じ味を提供できるよう、熟練スタッフが管理
まとめ
価格以上の価値(コストパフォーマンス)を追求
圧倒的な低価格を実現しながら、高品質を維持
「選択と集中」による効率化とコスト削減で低価格を維持
全商品100%国産・店内調理など、品質にこだわり抜いた店舗運営
持続可能なビジネスモデルを35年以上にわたって磨き上げ、独自のポジションを確立
鳥貴族は、単なる「低価格居酒屋」ではなく、戦略的な経営により「高品質 × 低価格」の価値を提供し続けている。
8. フランチャイズ説明会とセミナー
8-1. 説明会のスケジュールと内容
鳥貴族フランチャイズ本部は、定期的にフランチャイズ説明会を開催しています。説明会では、フランチャイズビジネスの概要や加盟のメリット、具体的な開業ステップについて詳しく説明されます。また、実際のフランチャイズオーナーからの体験談や成功事例の紹介も行われ、参加者は具体的なイメージを持つことができます。説明会のスケジュールは、本部の公式ウェブサイトで確認することができ、参加は無料です。説明会に参加することで、フランチャイズ加盟を検討する際の重要な情報を得ることができます。
8-2. セミナーで学べること
鳥貴族フランチャイズ本部は、説明会に加えて、定期的にセミナーを開催しています。セミナーでは、フランチャイズ経営に必要なスキルやノウハウを学ぶことができます。例えば、店舗運営の基礎からマーケティング戦略、スタッフマネジメント、経営分析など、幅広いテーマが取り上げられます。これにより、フランチャイズオーナーは自身のスキルアップを図り、より効果的な店舗運営を実現することができます。また、セミナーはオンラインでも開催されており、遠方の参加者も気軽に参加することができます。
大倉忠義の父は鳥貴族の社長!息子に会社を継がせない理由とは?
1. 大倉忠義の父は有名居酒屋チェーン「鳥貴族」の社長
- 父親は「鳥貴族」創業者・大倉忠司
- 25歳で鳥貴族1号店を東大阪市に開業
- リーズナブルな「全品280円均一(現在は税抜298円)」の価格設定で人気に
- 全国600店舗以上を展開し、大手居酒屋チェーンへと成長
2. 父・大倉忠司が「会社を継がせない」と宣言した理由
- 2017年5月放送のトーク番組で「会社は子供に継がせない」と明言
- 次期社長は社内の人間から選びたいという意向
- 過去に末っ子から「会社に入りたい」と相談されたが、「ダメだ」と断った
- 「子供たちには自分の好きな道を追いかけてほしい」とコメント
- 「その方が幸せだから」と、親としての愛情を感じる発言を残す
3. 大倉忠義は父親思い?番組での発言が話題に
- 2021年5月のバラエティ番組で「デートに選ぶお店」についての発言が話題に
- 「赤ちょうちんのような庶民的な店を許してくれる女性がいい」とコメント
- 番組MCから「いい店にも連れて行ってほしい」とツッコまれるも、「たまに混ぜながら」と返答
- 視聴者の間で「父の会社(鳥貴族)をPRしたかったのでは?」という声が上がる
- 「飲食業界がコロナ禍で苦しい中、父を応援したかったのかも」と称賛の声も
4. 大倉忠義の現在と今後の活動
(1) グループ脱退の噂を否定
- 2021年4月のトーク番組で脱退説を改めて否定
- ジャニーズ入所のきっかけや、両親の応援について語る
- 父・大倉忠司から「諦めるな」と励まされ続けてきたことを明かす
(2) 映画・ドラマ・舞台での活躍
- 2020年9月:映画『窮鼠はチーズの夢を見る』で6年ぶりの主演
- 2021年1~3月:ドラマ『知ってるワイフ』で主演を務める
- 2021年6~7月:舞台『夜への長い旅路』に出演
(3) SNSでの発信とファンとの交流
- 2021年9月22日に公式Twitterを開設
- 3週間でフォロワー50万人を突破し話題に
- メンバーとのやり取りや仕事の進行状況を投稿
- ファンから「グループを一緒に盛り上げてくれる!」「貴重な写真が嬉しい」と大好評
(4) 後輩の育成にも尽力
- 2018年頃から関西ジャニーズJr.の育成に注力
- 『なにわ男子』のプロデュースや楽曲提供を担当
- 2021年11月のCDデビューを積極的にPR
まとめ
父・大倉忠司は「鳥貴族」創業者であり、次期社長は子供以外から選びたいと明言
大倉忠義は父の会社をPRするような発言をし、父親思いな一面を見せる
グループ脱退の噂を否定し、映画・ドラマ・舞台での活躍が続く
Twitter開設でファンと積極的に交流し、関西ジャニーズJr.の育成にも尽力
家族とグループの両方を大切にしながら、多方面で活躍する大倉忠義の今後に注目!
9. まとめと次のステップ
9-1. 鳥貴族フランチャイズでの成功の秘訣
鳥貴族フランチャイズで成功するための秘訣は、徹底した顧客満足度の追求と本部のサポート活用にあります。顧客満足度を高めるためには、店舗の清潔さやサービスの質、商品クオリティを常に維持することが重要です。また、本部から提供されるノウハウやサポートを最大限に活用し、経営の効率化を図ることが成功への鍵となります。さらに、地域特性に応じたマーケティング戦略やプロモーション活動を行い、地域に根ざした店舗運営を実現することが重要です。
9-2. 次に取るべきアクション
鳥貴族フランチャイズへの加盟を検討している方は、まず本部への問い合わせを行い、説明会やセミナーに参加することが推奨されます。これにより、具体的なフランチャイズビジネスのイメージを持つことができます。次に、自身の資金計画や経営目標を明確にし、本部との詳細な協議を行います。契約が成立した後は、本部のサポートを受けながら、開業準備を進めます。開業後も、継続的に本部の支援を活用し、安定した経営を目指すことが重要です。成功への第一歩は、積極的な情報収集と計画的な準備にあります。
株式会社鳥貴族の概要と特徴
1. 会社概要
- 本社所在地:大阪市浪速区
- 主な事業:
- 居酒屋チェーン「鳥貴族」(メインブランド)
- チキンバーガー専門店「TORIKI BURGER」
- 焼鳥店「やきとり大吉」
- 展開エリア(2024年5月現在):全国24都道府県
- 北海道・宮城・埼玉・東京・神奈川・千葉・茨城・石川・愛知・岐阜・三重・静岡
- 兵庫・大阪・滋賀・奈良・京都・和歌山・岡山・広島・徳島・福岡・鹿児島・沖縄
2. 経営戦略と業態の変化
(1) 「単一ブランド戦略」から「複数業態展開」へ
- 当初は「鳥貴族」のみの展開で、「永遠の業態」を目指す
- 2020年以降、コロナ禍の影響で業態の多様化を開始
- 新ブランドの展開:
- 2020年6月:「大倉屋」(小規模店舗)をテストオープン
- 2021年8月:「TORIKI BURGER」(チキンバーガー専門店)を開業
- 2021年2月1日:持株会社制へ移行
- 「株式会社鳥貴族」→「株式会社鳥貴族ホールディングス」に商号変更
- 事業は新会社「株式会社鳥貴族(2代)」が承継
3. 低価格戦略
(1) 均一価格の推移
- 創業~2017年9月:280円(税別)
- 2017年10月~2022年4月:298円(税別)
- 2022年5月~2023年4月:350円(税込)
- 2023年5月~現在:360円(税込)
(2) 独自の低価格経営
- 全品均一価格で明瞭会計を実現
- 「お通しなし」→余計なコストを削減
- スピードメニューを用意し、注文後すぐに提供可能
4. 高品質へのこだわり
(1) 国産食材100%
- 2014年:「国産国消」テーマを掲げる
- 2016年10月:フードメニューの食材を100%国産化達成
(2) 店舗での手作り
- 焼鳥の串打ちは各店舗で行う(昼間のパートスタッフが担当)
- セントラルキッチンを採用せず、新鮮な鶏肉を提供
(3) 自社製造のタレ
- 大阪本社にタレ専用の工場を設置
- 保存料・添加物を使用せず、丸鶏や野菜・果物のみで製造
- どの店舗でも同じ味を提供できる体制を確立
5. 店舗戦略
(1) 出店コストを抑える工夫
- 都市部では「空中店舗・地下店舗」を積極活用し、家賃を抑える
- 郊外では1階店舗を展開するケースもあり
(2) フランチャイズ制度
- 直営店が中心、一部でフランチャイズ展開(カムレードチェーンTCC)
- 新規加盟募集は行わず、既存加盟店の店舗増設や社員独立のみ許可
6. 沿革
- 1985年:東大阪市に1号店「俊徳店」開店
- 1986年:「株式会社イターナルサービス」として法人設立
- 2005年:東京進出(関東1号店オープン)
- 2009年:名古屋進出、社名を「株式会社鳥貴族」に変更
- 2014年7月10日:ジャスダック上場
- 2015年7月10日:東証2部へ市場変更
- 2016年4月1日:東証1部へ指定替え
- 2020年4月4日:コロナ禍の影響で全直営店舗を一時休業
- 2021年2月1日:持株会社制へ移行し「鳥貴族ホールディングス」に商号変更
- 2021年:「TORIKI BURGER」事業を開始
- 2023年1月4日:「やきとり大吉」運営のダイキチシステムを子会社化
- 2024年5月1日:「エターナルホスピタリティグループ」に社名変更し、海外展開を本格化(アメリカ・アジアへ進出)
7. ブランド展開
- 鳥貴族(焼鳥居酒屋)
- TORIKI BURGER(チキンバーガー専門店)
- やきとり大吉(焼鳥店)
8. メディア・書籍
- テレビ出演:
- 2015年4月9日:「カンブリア宮殿」にて特集「280円均一で絶好調!焼き鳥チェーンの”ぶれない経営”」
- 関連書籍:
- 『鳥貴族「280円均一」の経営哲学』(著:大倉忠司 / 2012年11月 / 東洋経済新報社)
9. 企業トラブルと対策
(1) 健康被害に関する問題
- 2016年7月19日~23日:南柏店で消毒用アルコールを誤混入し、計151杯を提供(健康被害なし)
(2) 「鳥二郎」模倣問題
- 2015年4月:ロゴやメニューが酷似した焼鳥店「鳥二郎」に対し、大阪地裁へ訴訟
- 2017年:「鳥二郎」事業はダイナミクスに譲渡
- 2023年2月:「ダイナミクス」破産(最終的に和解で決着)
10. 今後の展望
(1) 国内市場
- 関東・関西・東海を中心にさらなる出店を予定
- フランチャイズ展開は既存オーナーの店舗拡大を中心に進行
(2) 海外市場
- 2024年:アメリカ進出を開始
- アジア市場での展開も積極的に進める計画
- 「グローバルチキンフードカンパニー」としてのブランド確立を目指す
まとめ
「鳥貴族」の単一ブランド展開から、複数業態へ拡大
「国産100%」「店舗手作り」にこだわり、高品質な焼鳥を提供
持株会社制へ移行し、「エターナルホスピタリティグループ」として海外進出を加速
低価格戦略を維持しつつ、テクノロジーを活用した効率的な運営を推進
鳥貴族は、国内外でのさらなる成長を目指し、今後も焼鳥業界のトップブランドとして進化を続ける。
株式会社セイルズ|鳥貴族FC店舗で一緒に働きませんか?
1. 私たちの会社について
株式会社セイルズは、焼鳥屋「鳥貴族」のフランチャイズ店舗を運営する会社です。
スタッフを増員し、働きやすい環境をさらに整えていきます!
- 「家族や大切な人を大事にできる会社」を目指しています。
- 飲食業の経験がなくても大丈夫!マニュアルと研修でしっかりサポート。
- 大人気の居酒屋チェーン店で、一緒にお店を盛り上げましょう!
2. 仕事について
(1) 鳥貴族の理念とこだわり
- 均一価格を守り続ける焼鳥屋
- 「お客様に満足してもらう」ための企業努力を貫く
- 他の居酒屋には真似できない、品質とサービスが自慢
- 店舗メンバーが一丸となり、「感動のクオリティ」を提供
(2) 働く環境
- 「焼き鳥で世の中を明るくしたい!」という想いを持ったスタッフが活躍
- 店内はいつもお客様とスタッフの笑顔であふれている
- 楽しく働ける職場環境を大切にしている
(3) 求める人物像
こんな方にピッタリ!
楽しく働きたい!
周りの人に喜んでもらいたい!
自分も成長したい!
お店をより良くしていきたい意欲がある!
飲食店や居酒屋が好き!
3. 募集職種
(1) アルバイト
- ホールスタッフ:注文取り、料理提供、接客、レジ打ちなど
- キッチンスタッフ:焼き鳥の調理、仕込み、盛り付け、ドリンク作り、洗い場など
(2) パート
- 串打ちスタッフ(開店前の仕込み作業)
- 鶏肉に串を刺す「串打ち」の仕事がメイン
- 焼き鳥の味を左右する大切な工程
- 新鮮な鶏肉を1本ずつ丁寧に仕込む作業
(3) 正社員(店長候補)
- ホール・キッチン業務(接客、注文、レジ、調理、ドリンク作りなど)
- 店舗運営全般
- 材料の発注、売上管理、スタッフの育成、シフト作成、マネジメント業務
- 店長として、現場を率先して盛り上げる
4. 最新情報
- 2025.1.2:年末年始営業のお知らせ
- 2023.12.25:2023年〜2024年 年末年始 営業時間と休業日のお知らせ
- 2023.11.21:新業態リニューアルOPEN(2023年12月1日)
- 2023.4.11:営業時間変更のお知らせ
- 2022.12.17:新業態オープンのお知らせ
- 2022.12.17:2022年〜2023年 年末年始 営業時間と休業日のお知らせ
5. 応募方法
**アルバイト・パート・正社員(店長候補)**の各職種で募集中!
未経験者歓迎!充実した研修制度あり
仲間と一緒に楽しく働きながら成長できる環境
ご応募はこちらから!
一緒にお店を盛り上げていきましょう!